すねの痛みについて

この様なことでお悩みではありまんせか?

  • 走っている途中や走った後にスネのあたりに痛みがでる
  • 朝、起きてからしばらくは歩くとるとスネが痛い
  • 常にスネに痛みがあり、痛いところの骨がゴツゴツしている

シンスプ.jpgスポーツ障害の中で代表的なものにはシンスプリントと疲労骨折があります。

疲労骨折は突然発症するのではなく、シンスプリントを発症した後、疲労骨折へと進行する場合が多々にあります。
 

骨の表面にある骨膜に炎症が起こってしまう「シンスプリント」

シンスプリントは過労性骨膜炎ともよばれ、一般的には使い過ぎ(オーバーユース)によって、骨の表面にある骨膜に炎症が起こっている状態と言われています。

スネの内側下1/3の部分が多く発症すると言われていますが、スネの内側、外側どこでも痛くなる可能性があります。

シンスプリントになってしまう原因

痛みの場所によって原因が異なり、陸上・サッカー・ラグビーなど走ることが多い競技に多くみられる疾走型と、バスケットボールやバレーボールなどジャンプをすることが多い競技に多くみられる跳躍型があります。

シンスプリントになると患部の骨を強く押した時に痛みがありますが、骨自体には痛みを感じる神経がないため、痛みが出ているのは骨の周りを覆っている骨膜です。

スネの周りには前脛骨筋、後脛骨筋、長母趾屈筋、長趾屈筋など様々な筋肉が付着しており、これらの筋肉がダッシュやジャンプをする度に収縮し、スネの骨膜を引っ張ります。そのためスネに付着する筋肉の緊張が強くなり、骨膜を引っ張り続ける状態が続くと、骨膜が耐え切れずに炎症が起き、痛み始めます。

また、スネの筋肉は足裏と繋がっていて土踏まず(アーチ)をつくっています。足裏のアーチは地面からの衝撃を上手く分散するクッションの役割をするのですが、足首や足裏の柔軟性が乏しく偏平足になっていると、その機能が上手く働かなくなり、衝撃がうまく分散できずシンスプリントになりやすくなります。

多くは早期発見・早期治療により改善しますが、無理をしてプレーを続けると疲労骨折へと発症することがあるため、早期での対応が重要になります。

骨への負荷が繰り返しかかり発症する「疲労骨折」

スネの疲労骨折は、シンスプリントと同様に繰り返し骨に負荷が加わることにより発症する骨折で、シンスプリントが悪化し起こることもあります。

起こりやすい部位としては、中足骨、脛骨が6割を占め、腓骨や肋骨などでも起こります。

疲労骨折は早期の状態ではX線で確認することが出来ず、発症後約3~4週間程度で骨折線や骨膜反応が発見できるといわれているため、初期では症状などから推測するか正確な診断には骨シンチグラフィやMRI検査が必要です。
初期の病態としては骨の軽微な損傷ですが、悪化するとひびが入り重症化すると完全骨折に至ってしまいます。骨折と診断された場合は状態により手術が必要なものもありますが、一般的には4~8週間運動を中止し、安静とすることで回復します。

シンスプリント同様、我慢できる痛みだからといって軽視せずに早めのケアを心がけることが大切です。

当院では患部の安静を保ちつつ、関節の柔軟性や身体の使い方を改善していくことで、再発および早期復帰を目指します。